あしたのわだい

スポンサーリンク
世界的に有名な源氏物語について

日本人であれば大体の人が知っている源氏物語。小中学校の授業に登場することが多いため大体のストーリーを知っている方も多いです。

平安時代中期に紫式部によって書かれました。

主人公の光源氏を通して、恋愛・栄光と没落、政治的欲望と権力闘争など平安時代の貴族社会を分かりやすく描いています。

 

源氏物語のあらすじ

物語の前半は、源氏が様々な女性と付き合っていく恋愛過程を描いています。

母親に似ているという理由で父親の後妻に入った「藤壷の宮」に憧れ、一度だけ関係を持ち、不義の子供を作ってしまうが、それ以後は会うことさえ叶わなくなります。

そのやり場のない思いから、少しでも藤壷に似ている人を探しながら様々な人と付き合う一方で、藤壷の姪である「若紫」も引き取り、幼い時から自分の手元に置いて、藤壷のような理想の女性に育てあげて、後に自分の妻にします。

スポンサーリンク



物語の後半は、身分的には順風満帆で栄華を極めていくように見えるが、逆に恋愛面では因果応報、報いを受けることになります。

「女三の宮」という身分の高い新たな妻を正妻に迎えたことで、それまで正妻のような立場だった最愛の妻の「紫の上」(=若紫)がショックを受けて病になり亡くなります。

しかも女三の宮は期待したような妻ではなく、面白みも教養もない妻でした。

その上、源氏が息子のように目をかけていた柏木と密通してしまい、不義の子供を儲けてしまいます。

若い頃に自分がした行いを、老いてから自分もやられて、父親の気持ちを経験することになります。

源氏は世の無常を悟り、出家を志します。やがて源氏が亡くなることで物語は終わりを迎えます。

 

源氏物語の現代語訳

源氏物語を現代語に訳す際に、品詞分解が必要です。

光源氏の誕生を例にします。

 

いづれの御時にか、女御、更衣あまた候ひ給ひける中に、いとやむごとなき際にはあらぬが、すぐれて時めき給ふありけり。

現代語訳:どの帝の御代であったろうか、女御や更衣が何人もお仕えした中に、たいして高貴な身分ではない方で、格別のご寵愛をこうむっていらっしゃる方があった。

スポンサーリンク



 

いづれ(代名詞)

の(格助詞)

御時(名詞)

に(断定の助動詞なりの連用形)

か、(係助詞)

女御(名詞)

更衣(名詞)

あまた(副詞)

候ひ(謙譲語・本動詞・ハ行四段動詞候ふの連用形)

給ひ(尊敬語・補助動詞・ハ行四段動詞給ふの連用形)

ける(過去の助動詞けりの連用形)

中(名詞)

に(格助詞)

いと(副詞)

やむごとなき(ク活用形容詞やむごとなしの連用形)

際(名詞)

に(断定の助動詞なりの連用形)

は(係助詞)

あら(ラ行変格活用動詞ありの未然形)

ぬ(打消の助動詞ずの連体形)

が(格助詞)

すぐれ(ラ行下ニ段活用優るの連用形)

て(接続助詞)

時めき(カ行四段活用動詞時めくの連用形)

給ふ(尊敬語・補助動詞・ハ行四段活用動詞給ふの連体形)

あり(ラ行変格活用動詞ありの連用形)

けり(過去の助動詞けりの終止形)

 

源氏物語の主な登場人物

光源氏、藤壺、葵の上、明石の君、秋好中宮、朝顔の姫君、浮舟、空蝉、大君、朧月夜の君、薫、柏木、桐壺院、弘徽殿大后、末摘花、朱雀院、玉鬘、頭中将、匂宮、花散里、藤壺の中宮、紫の上、夕顔、夕霧、冷泉院、六条御息所

スポンサーリンク



 

野宮の別れ

源氏の君に女を教えた元春宮妃でもある六条御息所という女性が、源氏の君の虜となってしまい深い執念にとりつかれます。

その執念から、生霊と化して、源氏の君の正妻である葵上を呪ってしまいます。

六条御息所は、源氏の君への執心を断ち切るためにも、自分の娘(故春宮との間に出来た子)が伊勢の斎宮になって伊勢へ行くとき、自分も都を離れて伊勢に同行します。

その際、斎宮候補の皇女は、嵯峨野にある「野宮(ののみや)」という施設に、一定期間、潔斎のために籠もるのですが、そこへ六条も同行していて、その野宮で、源氏の君と六条御息所は、最後の対面を果たし、語り合って、別れました。

 

源氏物語ミュージアム

源氏物語は三部構成になっており、最後の十帖は宇治が舞台となっていたことから、平成10年、京都府宇治市に源氏物語ミュージアムがオープンしました。

平成20年は源氏物語が記録の上で確認されてから千年目にあたるため、リニューアルを行いさらに学術性、エンターテイメント性の高い施設となっています。

スポンサーリンク



 

源氏物語はそのストーリーの面白さから、数多くの映画や漫画にもなっています。

現代訳されている書籍も出版されていますので、初めて源氏物語を読む方は現代語訳がおすすめです。

第一部は容姿と才能に優れた主人公の光源氏が多くの女性と関係を持ちながら、栄華を極める姿が描かれ、第二部は苦悩の世界であって、光源氏は最愛の紫の上を失い、栄華が崩壊していきます。

第三部は光源氏没後の物語で、不義によって生まれた薫大将を主人公として、不安に満ちた暗い世界が描かれます、

様々な恋愛と運命的な人生のうちに、貴族社会の苦悩を描いているので、世界的にも優れた文学として親しまれています。

 

Copy Protected by Chetan's WP-Copyprotect.